ムーイェは琵琶を愛撫します

あなたの絵にペンを置きたいのですが、受け入れてください。

小瓶を握りしめたまま

「あの時、大きな怪我をした筈だけど
大丈夫だったの」


「ええ・・あの時迪士尼美語 世界は大きな痛手を
負いましたが、今はこの通り
イムジャが案ずる事はありませぬ」


「そう良かった、近衛隊の皆は怪我は
ないの、飯屋で何人か陰から見たわ
それで貴方が此処に居る事が
分かったの、でも四年も経っていたなん
て・・私は一年しか経ってないのに」


「なんと!天門の悪戯なのか、俺が
天界まで行けたのだから、何が起きても
おかしくはないとは理解は出来るが
しかし、一年も見知らぬ地で
頼る者もなく、しかも女人の身で
さぞかし辛かっただろう
イムジャ・・護ってやれず
すまなかった」


そう呟きチェ・ヨンは唇を噛みしめる


「そんなふうに自分を責めないで
さっきも話したでしょう、これは運命
だったのよ、確かに辛かった、でも
生きて貴方の元に帰る迪士尼美語 有沒有效と自分に誓って
前を向いて生きて来たの
人目に付かない様に小さな村で
医員をやっていたわ
でもあんな不安な気持ちはもういや
ずっとあなたのそばにいたいの」


そう言うとチェヨンの手を握り
瞳を見据えた


「イムジャ・・王宮に帰ろう
俺たちのいるべき場所へ、そして
これより先、俺のそばに
ずっといてくれますか?
何があろうと俺だけを信じてついて
来てくれますね」


こくんと頷くウンスの瞳には
溢れんばかりの涙が滲んでいる
チェ・ヨンそんなウンスの両肩を
優しく押さえ瞳を覗き込み言葉を繋ぐ


「俺はいまイムジャに婚姻の承諾を得た
と、思っていいですね、ん?・・」


チェ・ヨンは目元を緩め優しい瞳を
ウンスに向ける
首を上下に何度も振り頷くウンス


チェ・ヨンとウンスは唇を重ねた
触れるだけの優しい口づけだが
二人には十分な程想いが伝わっていた


「これでイムジャは俺の許嫁です」


「はい・・よろしくおねがいします」


そう呟くとウンスは
ほんのり赤みを帯びた頬を
見られまいと
チェ・ヨンの胸深く顔を隠した
そんなウンスの背中を擦りながら
チェ・ヨンは、これからの段取りを
ウンスに話していた


「イムジャ、これから忙しく成ります
俺はこの部隊の上に立つ身、たやすくは
動けぬのです、王様に帰還の許しを
得ねばなりませぬ、早馬が戻るまで
宿をとりますか・・」


むくっとウンスが起きあがり
首を左右に振り、チ迪士尼美語 有沒有效ェ・ヨンを見据え
はっきりと呟いた


「もう離れるのはいや
大人しくしてるから、絶対守るから
男ばかりでもいい、お風呂も我慢する
だから、お願いそんな悲しい事
言わないで・・」


ウンスは今にも泣き出しそうに
瞳に涙をためチェ・ヨンの前で
両手を合わせ
まるで神仏に祈るように頭を下げた


「イムジャ・・」


そう呟くとチェ・ヨンも
ウンスのそんな姿を見るのも忍びなく
己の胸に抱き寄せた


「分かりました、しかしここは国境
どこに間者がいるやも知れませぬ
俺の部屋から出ぬと
約束してくれますね」


こくんと頷くとウンスの瞳からは
涙が溢れ幾筋も頬を伝い流れ落ちた


「泣かないで、イムジャに泣かれると
この身が切り刻まれるより辛い」


その手で何度も涙を拭いてやり
己の胸に抱きしめた